計画性もコンセプトも無く、創作我欲赴くまま作り散らした歌をお客さんに聴いていただくようになったのが2006年のこと。めちゃくちゃに褒めてくれる人々が現れて、まじすかエヘヘと調子づいて、これがお金になっていくのでは?生きていけるのでは?…と、そんな気になり、あれよあれよと20年。
歌って弾いて暮らせているかというと、まったくもってうまいこといかず、低いところでひょこひょこと希望と絶望の繰り返し。そんな状態が恥ずかしいし、世間に後ろめたいような気持ちもあるし、自分に納得ができません。自分に納得できている人なんて、そういないのかもしれませんが。だけど、思い描いたアイディアが形になることにワクワクしたり、作ったそれらが誰かと関わることに不思議とロマンを感じる。音楽は面白い。もうちょっとうまくやりたい。より良くありたい。いつか納得できるといいよな、と思っています。
讃えるべき功績なぞ何もありゃしませんが、この20周年という節目は初めて、ここまでやってきたことを振り返ってみる機会なのだと感じています。それも僕ひとりでのことじゃなく、僕の曲を好きでいてくれている皆さんと一緒にくるっと振り返るような。讃えるべきかは置いといて、実にいろいろなことがありましたね、20年。キリの良い、ちょっぴり特別な1年に浮かれさせていただいて、そしてまた先のほとんどを占めるキリが悪くて半端で、ドラマ足りない“普段”と向き合います。さあ、どう音楽で暮らし抜いていこうか。
そんなわけで、なんでもない、なんにもないときの小田晃生のこともどうぞよろしく。ふと音楽が必要なとき、選んでもらえる存在でありたいです。
小田晃生
ニューアルバム情報!
小田晃生 New ALBUM
『A Single Singer Sings a Song About Thinking About Songs』
(TORCH-011)
既発曲のセルフカヴァーに、ここまでの歩みを象徴する新曲「音楽」を加えた全13曲。(配信版は全10曲収録)ライヴの現場で進化し続ける楽曲たちの今の姿を、アコースティックギターと歌の2トラックのみで素朴に捉えたキャリア初の弾き語り音源集。ソロ活動20年目の中間報告であり、実質のベストアルバム。
CD版
10月1日(木)発売
16Pブックレット付き / ¥2,500
メール注文およびライヴ会場にて
→「SHOP」ページ
デジタル配信版
10月26日(月)配信開始予定
Apple Music、Spotifyなど、各種音楽ストリーミングサービスにて
Illustration & Design by
natunatuna
– 収録曲 –
01. オープン
02. 名無し
03. コンティニュー ※CD版のみ収録
04. となり町の映画館
05. 僕はこわくなった
06. なかなおり ※CD版のみ収録
07. 畦道に宇宙
08. こころ
09. 魔法使い
10. 夜道
11. おとなとこども ※CD版のみ収録
12. ほうれんそう
13. 音楽
ニューアルバムは、ギターと歌のみのたいへん素朴な作品です。弾き語りでの演奏はずっと続けてきたことでしたが、ライヴの勢いやお客さんと作る空気に頼らない録音物にすることの勇気が持てずにいました。そして僕自身がその案にあまり魅力を感じていなかったのかもしれません。音を重ねていくのが楽しいし、新曲というのは往々にして録音時点が最も未熟だったりもするもので。
でも、やったことないからやってみたいと思いました。ただし新曲じゃなくて、ずっとお客さんに聴いて成長を見守ってきてもらった歌を、1番ライヴに近い形のセレクト集として制作する。それって事実上のベスト盤。これはいいぞ。なんせ慣れていることをサクッと録ればあっちゅうまにアルバムになっちゃう。タイパコスパ最高じゃん。…と。僕はいつだって浅はかで「サクッと」とか言い出すのです。実際には「1からやり直し」を4回繰り返すことになりました。テイクは重なるし、ミックス&マスタリングも悪戦苦闘。蓋を開けてみれば…くそう、毎度お馴染みの泥試合のような制作でした。アルバム作るってあぁ大変。
そもそもこんなに弾き語りをやる人になろうと思っていたわけではなかったのですが、20年かけて僕にもこのスタイルの強みの実感や、矜持のようなものが生まれています。限られた材料と道具でご馳走を作らなくちゃいけないみたいな感じ。なんでもは揃ってないからこそ生まれる技術や、取捨選択がある。聴き手の想像力と共同で作り上げる音楽スタイルのような気もしています。そこが魅力です。
先にも書いたように、楽曲は進化・成長します。大きくリアレンジするとかの意味じゃなく、歌いはじめた頃よりなんだか頼もしい存在になる。僕がここまでに身に付けた背伸びも余裕もない素直な演奏で、そんな歌たちの2026年バージョンをアルバムとして残せたことは僕にとって記念的な作品になりました。
ジャケットとブックレットデザインはnatunatunaさん。今作の意図を存分に汲み取りながら、シンプルで美しくて、いつまでも古びない予感のあるデザインを仕上げてくださいました。そして怯えながら12年ぶりにCDリリースする僕を大いに勇気づけてくれたことにも感謝。
さあ、あとは皆さんのご感想、怖いけど楽しみにしています。
1時間くらいお暇ができた静かな日、うまく眠れない夜、じっと聴いてみてやってください。
あつぉさん企画「お祝いコメント集」コーナー
ファンとして長年ものすごく支えてくださっているあつぉさんの呼びかけにより、20周年のお祝いに、僕への激励コメントを収集してnote記事にまとめてくださっています。すでに文章を寄せてくれた皆さん、ホントにありがとう。
あんな人こんな人…いつのまに。嬉しくも、なんともおもはゆ〜いですけど、自分から「周年だぜ!」と騒いで、祝われに来た今年です。言葉の花束、堂々と一身に受けようと思います。新規のコメントも年内は募集されていますので、これを機に一筆お願いします!
記事読んで嬉しいのは僕だけかもしれませんが、あつぉさんの頑張りに対し、みんなで「いいね」ポチっとしましょう!僕も含め、日本のインディー音楽とライヴの現場を一心に応援し励まし続けてくれてる方なのです。
20周年ライヴ「はたっ!」振り返り写真館
2026年8月17日(月)、東京・武蔵小金井の駅前にある宮地楽器ホール(小ホール)にて、記念ライヴを開催しました。当日の様子を写真でnote記事にまとめています。撮影は「夜道」や「ネムネムの国」のMV監督でもあるハヤシテツタロウくん。たくさんのご来場ありがとうございました!
年表[2006年〜2026年]
各作品のリリース年
所属バンドの動き
我が家としての大きめな動き …など
2006年
・福生のリズモホリックで、初めてソロ弾き語りライヴ。
・CD-R「魚アルバム」(のちの「まるかいてちょん」)を販売。
2007年
・「まるかいてちょん」正式CDリリース。
2008年
・「発明」CDリリース。
・紘良くんのヘッドハンティングで集まったメンバーでCOINN、結成。
2009年
・ライヴDVD「はつめい大大発表会!!」をリリース。
・2003年頃からやっていたコケストラ、渋谷nestのライヴを最後に活動休止。
・この頃から、創作ハヤクチコトバにハマりだす。
2010年
・結婚&長男誕生。
2011年
・東日本大震災。
・初めて花粉症になる。
・COINNの1st「Hello! Hello! Hello!」CDリリース。
2012年
・コケストラの延長でノノホとコーセイ、結成。
2013年
・お仕事きっかけで招集したメンバーによるはけの森楽団をそのまま活動継続。
・COINN、2nd「you are the light」をCDリリース。
・ノノホとコーセイ「ラララのダンス」CDリリース。
2014年
・「チグハグソングス」CDリリース。自主レーベル「TORCH」の屋号での初作品。
・ロバの音楽座のイベント出演をきっかけに、ロバート・バーロー結成。
2015年
・「窓部屋音楽集」リリース。当時はまだ珍しかったデジタル販売のみ。
・ノノホとコーセイ、ふんわり活動終了。
・長女誕生。
2016年
・なんにもできなかったけど、10周年。
・CD-R「摩訶不思議」と、ZINE「ハヤクチコトバの絵本」をリリース。
2017年
・14年間住んだ東京・立川から、山梨・上野原に家族で引っ越し。
・はけの森楽団、活動休止。
・この頃から音楽サブスクが多様化してきて、過去作の配信リリースを始める。
2018年
・リテイクアルバム「まるかいてちょん2」配信リリース。初めての完全配信オンリー作品。
2019年
・上野原市内で引っ越し。妻、野菜農家としてトーチファームを始める。
・COINN、3rd「Wonders!」をCDと配信でリリース。追ってEP「Travelers!」を配信限定リリース。
2020年
・新型コロナウィルス、世界規模のパンデミック。
・「ほうれんそう」配信リリース。
2021年
・弾き語り練習配信よるのおつとめを開始。
・ポッドキャスト「TORCH TIMES」を始める。
2022年
・「いとま」配信リリース。
2023年
・カセットテープ「バンブージャングル / ひとりじめ」リリース。B面にリクエストで弾き語りを録音するよ!という実験作。50本限定だったけど、まだ在庫ある…。
・「窓部屋音楽集2」配信リリース。
2024年
・ひとりで勝手に設立した、日本ハヤクチコトバ協会の会長に就任。
・鼻の横にあったホクロを手術でとる。(なにか面白く投稿とかしようと思ってて忘れてた)
・COINNから一応の脱退。以降、サポートメンバーとしてライヴに参加。
2025年
・「たのしかったです」配信リリース。
2026年
・20周年記念ライヴを宮地楽器ホールで開催。
・「A Single Singer Sings a Song About Thinking About Songs」CD&配信リリース。
今年20周年を迎えるいろいろを調べて「へえ」ってなって一方的に同期気分になるコーナー
【アーティスト】
いきものがかり・・・デビュー20周年。
絢香・・・デビュー20周年。
Taylor Swift・・・デビュー20周年。
秦基博・・・デビュー20周年。
BIGBANG・・・デビュー20周年。
のん・・・デビュー20周年。
【スポット/自治体】
表参道ヒルズ・・・開業20周年。
kitchen Soya・・・先日ライヴさせていただきました、つくばの豆腐料理のお店。
神戸空港・・・開港20周年。
三重県・松阪市・・・市政20周年。
ららぽーと豊洲・・・オープン20周年。
【サービス/ブランド】
音楽サービスSpotify・・・サービス開始20周年。日本では2016年からだけど。
X(旧Twitter)・・・サービス開始から20年。
ジーユー・・・ブランド誕生20周年。
Facebook・・・一般公開から20年。
Roblox・・・サービス開始から20年。
【エンタメ/フード】
カルビー「じゃがビー」・・・発売から20年。
キッザニア・・・日本上陸から20周年。
涼宮ハルヒの憂鬱・・・アニメ版放送20周年。
秘密結社 鷹の爪・・・アニメ1シーズンより20年。
やよい軒・・・「めしや丼」から「やよい軒」へ屋号を変更して20年。


